トップページ » 総合新着情報 » トピックス » 2014年11月26日(水)の夕方にJR和歌山駅前(和歌山県和歌山市)で、「無実の人びとを救う全国いっせい宣伝行動」がおこなわれました。当法律事務所の織部利幸事務局長が参加しました。呼びかけは、日本国民救援会と再審・えん罪事件全国連絡会。

2014年11月26日(水)の夕方にJR和歌山駅前(和歌山県和歌山市)で、「無実の人びとを救う全国いっせい宣伝行動」がおこなわれました。当法律事務所の織部利幸事務局長が参加しました。呼びかけは、日本国民救援会と再審・えん罪事件全国連絡会。

無実の人は 無罪に!

無実の人びとを救う全国いっせい宣伝行動

2014年11月26日(水)

  

「無実であるにもかかわらず、いまもなお『犯罪者』の汚名を着せられ、裁判をたたかっている人たちがいます。あなたの力を貸してください。」(配布用チラシより抜粋)

    2014年11月26日(水)の午後5時30分からJR和歌山駅前(和歌山県和歌山市)で。「無実の人びとを救う全国いっせい宣伝行動」がおこなわれました。

    この宣伝行動は、国民救援会と再審・えん罪事件全国連絡会が呼びかけたもので、秋ころに全国各地で取り組まれています。

    JR和歌山駅前の宣伝行動には当法律事務所の織部利幸事務局長が参加しました。

    以下、当日配布されたチラシより支援事件の紹介等を抜粋して掲載いたします。

 

   名張毒ぶどう酒事件の奥西勝さん(88歳)は事件発生から53年間、袴田事件の袴田巌さん(78歳)は事件発生から48年間、無実を訴え続け、再審(裁判のやり直し)を求めています。無実の両死刑囚の一日も早い、再審・無罪のためにご支援ください。

 

三重・名張毒ぶどう酒事件

    1961年、三重県名張市の小さな村の公民館での懇親会の席上、ぶどう酒に毒物:農薬「ニッカリンT」を入れて5人の女性を殺害したとして、奥西勝さんを逮捕、「自白」を強要したものです。

    1審判決(1964年)は、奥西さんに無罪判決を言い渡しました。ところが2審判決(1969年)は一転して死刑。根拠とされたのは、ぶどう酒の王冠についていた傷と奥西さんの歯形が一致するという「ねつ造」された鑑定でした。

  その後、毒物が「ニッカリンT」でないことが判明し、2005年に有罪判決は誤っていると、裁判のやり直し(再審開始)決定が出されました。しかし、その後、裁判所が、警察に強要されたウソの「自白」を重視し、再審開始決定を取り消し、再審を認めない不当決定をおこないました。

 現在、第8次再審を名古屋高裁に求めています。検察はいまだにぼう大な証拠を隠しています。袴田事件でも検察の隠していた証拠に無実の証拠が含まれていました。証拠を隠したまま死刑は絶対に許せません。

 

静岡・袴田事件

 1966年、静岡県旧清水市で味噌会社専務一家4人が殺された強盗殺人放火事件で袴田巌さんが犯人とされ、死刑が確定した袴田事件で、2014年3月、静岡地裁は、再審開始と袴田巌さんの身柄の釈放を認める画期的な決定を行いました。袴田さんは、死刑の恐怖から解放され、48年ぶりに東京拘置所から釈放されました。

 再審開始決定は、袴田さんを有罪とする「決定的な証拠」とされた「5点の衣類(犯行時の着衣)」などが、捜査機関によってねつ造された疑いがあると認定し、これ以上袴田さんを拘置し続けるのは「耐え難いほど正義に反する」と述べて、警察や検察を厳しく批判しました。

 袴田さんの無実の証拠を隠し持っていた検察は、再審開始決定に対して反省するどころか、あくまで袴田さんを犯人にしようと不服を申し立て、現在、東京高裁で審理がつづいています。袴田さんを晴れて無罪とするためにご支援をお願いします。

 

大阪・東住吉冤罪事件

 保険金目的で自宅に火をつけ、娘を殺害したとして無期懲役となっている青木惠子さん、朴龍晧さんが再審を求めている東住吉冤罪事件。

 2012年、大阪地裁は、2人の無実を証明した弁護団の火災実験をうけて再審開始を決定。しかし検察は不服として、朴さんの「自白」とは全く違う条件で火災実験を繰り返し、なんとか再審開始決定を取り消そうとしています。検察の不当な巻き返しを許さず、再審開始の確定を求めています。

 

 以上、駅前で配布されたチラシより抜粋して掲載しました。

 

2014-12-12 16:30:26 | RSS