「生活保護基準の引き下げ」に反対する学習会
由良登信弁護士が講演
= 市民生活に大きな影響 =
政府は、来年度予算で生活保護基準(最低生活費)を引き下げようとしています。
現在の基準でも「健康で文化的な最低限度の生活」(憲法25条)に十分なものとはいえず、さらに引き下げられると、生活保護を利用している人々は、「生きる」こと自体が脅かされます。
また、この基準は、生存権保障水準そのものを決める重要な基準です。これが下がれば、労働者の最低賃金にも影響し、地方税の非課税基準や介護保険の減額基準、就学援助基準など、市民生活に大きな影響を及ぼします。
= 由良弁護士が講演 =
この生活保護基準引き下げに反対する学習会が、2月13日(水)に和歌山市内のビッグ愛で開催されました。主催は和歌山県社会保障推進協議会。当事務所の由良登信弁護士が講師を務めました。
由良弁護士は『生活保護基準の引き下げは何をもたらすか』と題して講演し、「最後のセーフティーネットとしての生活保護の重要性」、「生活保護基準の引き下げは、① 生活保護受給者の生活を厳しくし、② その基準を目安にしている労働者の最低賃金、教育・福祉・介護にかかわる制度、住民税の非課税制度などにも影響を与える」ことなどを説明しました。
また、生活保護受給の実態や諸外国との比較からみて、「生活保護基準の引き下げにはまったく道理がない」ことを強調し、「反対する運動のネットワークをつくることが必要」であると訴えました。
皆さん、「生活保護基準引き下げに反対する署名」にご協力ください。