日本の近代化を進めた「富国強兵政策」は、公害の原点といわれる足尾鉱毒問題や、言論・思想の自由の圧殺、韓国人・中国人など多くの東アジアの人々の強
制連行をもたらし、さらには数百万人もの殺戮を行なった侵略戦争をひきおこして進められました。しかし、こうした時代にあって、命の大切さ、言論・思想の
自由と民族の誇りを守るために命がけで闘い抜いた人々がいたことは、私たちの誇りでもあります。治安維持法下にあって、徹底して大衆の中にあり、「世の中
に一人だって見殺しにされていい人はいない」の信念で、社会正義のための行動を擁護し、日本の侵略行為の中で弾圧・迫害を受けた朝鮮人民の生存と自由のた
めに命をかけ、敢然と生き切った人に「弁護士 布施辰治」がいます。今、その生涯を伝えることは、とりわけ意義のあることと思います。
布施辰治生誕130年、韓国強制併合100年にあたる2010年に製作されたドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」。「生きべくんば民衆と共
に、死すべくんば民衆のために」どんな弾圧にも屈することなく人間の誇りを輝かせた布施辰治の生き方は、世界が変わろうとしている今、大きな感銘と、どん
な困難にも打ち勝つ勇気を私たちに与えてくれるのではないでしょうか。
日 時:2011年5月26日(3回上映)
1回目 13:30~(13:00開場)
2回目 16:00~(15:30開場)
3回目 18:30~(18:00開場)
場 所:和歌山市民会館・小ホール
前 売 1,000円 当日 1,300円 ※中学生以下無料